MIKATA
023
藤井冨美子さん
元大学教員・公益法人教育財団理事
81才
仕事:障がい者支援ボランティアとして、ものづくりの楽しさを編物で教えています。
大学教員時代は、真菌に関する基礎研究をしていました。現在は教育財団の理事を務めながら、ボランティアで障がい者施設での機織りのお手伝いをしています。ものつくりの喜びを味合わって欲しくても、鋏や針を扱わせるわけにはいきません。機織りなら、危険も少なく、没頭できるだろうと考えました。
私は相手が障がい者だからといって特別扱いはしません。何かをしてもらったら「ありがとう」といいなさいということは、口を酸っぱくして言っています。周りの人の支援に慣れすぎてしまい、人間として大事なことを忘れてしまってはいけません。みんな仲間なんですから。
ボランティアは楽しいですよ。手伝ってくれる看護師などスタッフのみなさんから若さをもらっています。まだまだ、続けていきたいですね。
<あなたにとって長寿とは?>
“元気で、人のために少しでも役に立てるよう豊かな経験を積むこと。”
ありがとう、って言えること、
それは、人間として最も大切なこと。
それを忘れてはいけません。