実は中国は世界でも有数の定年退職が早い国。法規定では、男性は満60歳。女性は国家機関などの幹部の場合は満55歳、労働者の場合は満50歳。定年退職の平均年齢はなんと55歳以下で、多くの人が50代に入ると職場から離れる。これは国民の平均寿命が60代だった時代の制度設計がまだ続いているためであり、現在は定年延長の方向で社会が動きつつあるが、でも、実はこの「50代で定年退職」したシニアたちが次世代を支える重要な役割を果たしている。早々に定年退職する社会の実際をあるご家族に伺ってみた。